どうも、ぱっちゃんです。
今回は、「eBay輸出の出品ツール File Exchangeのダウンロード方法と使い方」についてお教えしていきます。
このツールを使うことによって、本来1個1個時間をかけてアップしていた商品をCVS形式のテンプレートに入力するだけで素早く一括で出品することができるようになります。
ですがこのツール。元々海外eBay用ですので、日本語に対応していません。
そのため、初めて使う方は何をどうしたらいいかわからないはずです。そこで今回はそんな File Exchangeのダウンロード方法と一括出品のやり方を解説します。
これを見れば英語を理解する必要もなく、File Exchangeで素早く出品ができるようになります。
Contents
File Exchangeとは?
File ExchangeはeBayで商品を出品するときにテンプレートを使用して一括で商品をアップできるeBay公式のツールです。
外部ではなく、ebayのサイト内にテンプレートがあり、それをダウンロードして使用する形になります。
File Exchangeの主な使い道は以下の5つです。
- 商品の一括新規出品(Add)
- 商品の説明文や在庫数の一括修正(Revise)
- 終了商品の一括再出品(Relist)
- 出品している商品の一括終了(End)
- 追跡番号の一括アップロード
このうち、おそらく99%の人が悩むのが「商品の一括新規出品(Add)」だと思います。
入力項目が多く、使用頻度も一番高い作業だからです。そのため、今回はこの「商品の一括新規出品(Add)」について詳しく解説します。
一括出品をする前に、ざっくりと流れを確認しましょう。
英語だらけで混乱するので、一つ一つの項目だけを見ると頭が痛くなってきます。まずは流れを確認することで心理的な抵抗感やハードルを下げられます。
File Exchangeで一括出品をするためには3つの大きな流れに分けられます。
- File Exchange用のテンプレートをダウンロード
- ダウンロードしたテンプレートに商品の情報を記入
- アップロードし、エラー等のチェックをする
この中の2が一番の大仕事になりますが、一つ一つクリアしていきましょう。
File Exchangeのダウンロード方法
使い方の前にまずは1のダウンロードを済ませておきましょう。
これもやり方が分からないと探し出すのも一苦労ですが、 場所さえわかっていれば簡単です。まず、 eBayトップの右にある「My eBay」の中にある「Selling」をクリックします。

続いて 「Selling Tools」の中にある 「File Exchange」をクリックします。

次に 「Select Template」の中に 「File Exchange Template」があるのでクリック。

最後に 「Basic template (no item specifics)」の「CSV format」をクリックすればテンプレートをダウンロードできます。

テンプレートには今回解説するベーシックテンプレートのほかにも
- Item Specifics Category template
- Catalog listing template
- Tickets listing template
がありますが、今回はいったん忘れてください。
「Item Specifics Category template」あたりは検索のことを考えると最終的には使用方法をマスターしたいテンプレートです。
っが、まずは、 基本的なBasic template (no item specifics)をマスターしてから覚えていきましょう。
File Exchangeの使い方
テンプレートをダウンロードして開くとこのような画面になっています。

この1個1個にデータを入力していきます。(セルで言うと2.3.4.5.6…と、多数の商品を入力できます)
ですが項目は全部でなんと40項目あります。
- *Action(SiteID=US|Country=US|Currency=USD|Version=941
- *Category
- *Title
- Subtitle
- *Description
- *ConditionID
- PicURL
- *Quantity
- *Format
- *StartPrice
- BuyItNowPrice
- *Duration
- ImmediatePayRequired
- *Location
- GalleryType
- PayPalAccepted
- PayPalEmailAddress
- PaymentInstructions
- StoreCategory
- ShippingDiscountProfileID
- DomesticRateTable
- ShippingType
- ShippingService-1:Option
- ShippingService-1:Cost
- ShippingService-1:Priority
- ShippingService-1:ShippingSurcharge
- ShippingService-2:Option
- ShippingService-2:Cost
- ShippingService-2:Priority
- ShippingService-2:ShippingSurcharge
- DispatchTimeMax
- CustomLabel
- ReturnsAcceptedOption
- RefundOption
- ReturnsWithinOption
- ShippingCostPaidByOption
- AdditionalDetails
- ShippingProfileName
- ReturnProfileName
- PaymentProfileName
頭が混乱しそうですがすべてを入力する必要はありませんし、一つ一つ順を追っていけばそこまで難しくありません。
項目ごとに詳しく解説していきます。なお、 「*」がついている項目は必須入力項目です。
出品に必要な項目を入力する
1.*Action(SiteID=US|Country=US|Currency=USD|Version=941
今回このフォーマットで行うアクションを決定します。出品や修正といった目的の指示ですね。
入力する前にまず、項目の名前を変更します。最初、Country(国)が「US」になっているので、JPに直してください。(*Action(SiteID=US|Country= JP|Currency=USD|Version=941)
他はそのままでOKです。
次に入力をしますが、今回は出品をしたいので「Add(出品)」と入力します。Add以外にも
- Revise→修正
- Relist→再出品
- End→出品終了
これらのコマンドを入力することで、目的に応じたアクションを一括で行えます。
2.*Category
出品する商品のカテゴリーを カテゴリーIDナンバーで入力します。
例えばおもちゃなら「15866」と入力。カテゴリナンバーが分からない場合は下記のサイトから確認してください。
https://www.isoldwhat.com/getcats/index.php?RootID=220#220
※eBayカテゴリーサイトに飛びます
商品一つ一つのカテゴリーナンバーを調べるのは面倒なので、できるだけ 同じカテゴリーの商品は続けて入力していきましょう。
例えばおもちゃはおもちゃでひとまとめにして入力。そのあと別のカテゴリーの商品をテンプレートに入力していく感じです。そうすればカテゴリーが切り替わる時だけIDナンバーを調べればOKです。
3.*Title
80文字以内で商品タイトルを入力します。もちろん英語です。
4.Subtitle
入力の必要はありません。
5.*Description
商品の説明文です。これも英語で入力する必要があります。
タイトルよりも難易度ははるかに高いので、最初のうちは 既存の商品の説明文をコピペして内容を少し変更するなどで対応しましょう。
6.*ConditionID
condition(コンディション)、 商品の状態を入力します。カテゴリー同様IDナンバーで入力する必要があります。新品なら「1000」、ジャンク品なら「7000」といった感じです。
コンディションIDは下記のURLから調べることができます。
https://developer.ebay.com/devzone/finding/callref/Enums/conditionIdList.html
※ebayのページに飛びます。
カテゴリーほど細かく分かれていないのでそこまで難しくはないでしょう。新品しか扱っていない場合は「1000」「1500」「1750」くらいしか使いません。
7.PicURL
画像のURLを指定します。
例 http://〇〇〇.img
複数の画像を指定する場合は URLの間に「|」を入力して打ちます。
ただ、この方法、画像を複数枚アップするのには非常に手間がかかります。出品数が100も200もあって画像も数百枚単位になる場合は別の方法を使いましょう。
僕がよく使う方法は ホスティングサービスに画像をすべてアップして、サービスから提供されたり自分で用意したURLをテンプレートに入力するやり方です。
レンタルサーバーのライトプランのような安いプランに登録してURLを取得すると簡単です。
8.*Quantity
在庫数です。そのまま打ちましょう。3個なら「3」です。
9.*Format
販売形式の指定です。
- Auction→オークション形式
- FixedPrice→固定価格
自分が販売したい方法に合わせて入力しましょう。
10.*StartPrice
販売開始価格です。FixedPrice(固定価格)の場合はこの価格がそのまま販売価格になります。
ドル表記である点に注意しましょう。例えば1,000円のつもりで「1,000」と入力すると約11万円からのスタートになってしまいます。
11.BuyItNowPrice
即決価格です。無ければ空欄で構いません。FixedPrice(固定価格)の場合は空欄です。
12.*Duration
出品日数です。1.3.5.7.10.30(日)と設定できますが、 「GTC」と入力することをお勧めします。
GTC(Good Til Cencelled)とはこちらが出品をキャンセルするか、商品が入札されるまで30日サイクルで再出品をし続けてくれるコマンドです。
特にこだわりが無ければGTCと入力しておきましょう。
13.ImmediatePayRequired
入力不要です。
14.*Location
地域です。ここは「japan」と入力してください。
15.GalleryType
「None」と入力してください。
16.PayPalAccepted
「1」と入力します。
17.PayPalEmailAddress
Paypalに登録されたEメールアドレスを入力します。
18.PaymentInstructions
ここからは入力不要です。
19.StoreCategory
20.ShippingDiscountProfileID
21.DomesticRateTable
22.ShippingType
23.ShippingService-1:Option
24.ShippingService-1:Cost
25.ShippingService-1:Priority
26.ShippingService-1:ShippingSurcharge
27.ShippingService-2:Option
28.ShippingService-2:Cost
29.ShippingService-2:Priority
30.ShippingService-2:ShippingSurcharge
31.DispatchTimeMax
32.CustomLabel
33.ReturnsAcceptedOption
34.RefundOption
35.ReturnsWithinOption
36.ShippingCostPaidByOption
37.AdditionalDetails
ここまではとりあえず入力不要です。ただし、カテゴリーや個々のステータスによっては入力が必要、あるいは入力した方がいい項目もあります。
38.ShippingProfileName
配送ポリシー名を入力します。eBbayで配送ポリシー名を入力していない方はマイアカウントから登録しておきましょう。
39.ReturnProfileName
返品ポリシー名を指定します。こちらも配送ポリシー同様登録していない方はマイアカウントより登録しましょう。
40.PaymentProfileName
支払いポリシーを指定します。こちらもマイアカウントより登録しておきましょう。
ここまででようやく入力終了です。後は CSV形式で保存します。

Macで作業するときの注意点
WindowsではなくMacで作業した場合、そのまま次のアップロードに移るとエラーになります。
「Mi」などのエディタで改行コード「CR」から「CR+LF(Windows)」に変換してください。
ファイルのアップロード
eBayのトップに戻り、最初にテンプレートを探したときのように「My eBay」→「Selling」→「Selling Tools」の「File Exchange」までクリックしましょう。
次に 「Upload Files」をクリックします。

続いて①「file Location」の「ファイルを選択」で先ほど保存したCSV形式のテンプレートを選択し、そのすぐ下にある②「Upload」をクリック。
最後に ③の「View Upload Results」でアップロード結果をチェックします。

チェック画面の 「Status」の欄が「success(成功)」になっていればアップロード成功です。
エラーになっていた場合は何か入力で間違っている部分があるはずなので探して修正します。エラーの内容は以下のサイトからエラーコードを確認することである程度推測できます。
https://pages.ebay.com/file_exchange/SMP_errorcodes.html
※eBayのエラーコード一覧画面に飛びます
この作業、ものすごく面倒なのですが入力に慣れてくればエラーの頻度も少なくなってくるので最初のうちはコツコツ直して慣れていきましょう。
まとめ
今回紹介した使い方は極々基本的なものです。
実際の入力は個々の商品やステータスによって異なりますし、最適な方法も各自違います。そのすべてを1回で解説するのは不可能なので、今回はあえて基本的な部分のみにとどめました。
実際に使ってみて、頭を悩ませながら入力、修正し、自分の使いやすいようにどんどん改良していきましょう。
一度テンプレートを完成させると、後はサクサクアップロードできるようになるので本当に楽になります。
今からテンプレートをダウンロードし、少しずつでも項目を埋めていきましょう。
コメントを残す